サンサンコーナー
高齢者を大切にする日本に!
2026年現在、日本の人口の3人に1人が65歳以上で、過去最高を更新しています。4年後には「2030年問題」を迎えます。
戦後のベビーブーム、第二次ベビーブームと日本の人口は爆発的に増え、一億三千万人強の人口は、ピラミッド型の人口形態をしていました。しかし、今では少子高齢化が進み、逆ピラミッド型の人口形態を示すようになりました。かつては公的年金を支払う者7人で1人の受給者を支えていた時代から、今やわずか1~2人で支えていく若者にとって高負担の時代へと突入しています。ますます長寿化が進み人生百年時代の到来を迎えています。この百年時代に人はどう生きるべきかが問われます。
先日、私の母が百二歳で天寿をまっとうしました。母の世話をしてつくづく感じた事があります。①生きる目標をしっかり持つこと。②自分の足で動き、人の世話にならぬよう自分で考えること。③健康に気を配り食事・睡眠のバランスを大切にすることです。それが人間らしく生きるということではないかと思います。その為にはやはり歩くことで足を鍛え、右脳と左脳を鍛え続けることではないかと思います。
最近特に感じることは、計算や経済、仕事等に一途に生きてきた人、すなわち右脳のみを使ってきた人は脳が衰えるのが早いように思えるのです。非常に、はしかくて、やり手と言われる人、お金儲けが上手な人の脳は衰えるのが早いように思えます。男女差の違いは脳科学者の様々な説がありますので詳しいことはお任せしますが…。一般的に男性より女性の方が長寿です。その理由は、女性が比較的人生を楽しんでいる方が多いからのように思えます。近所の喫茶店フローラの客層を見ても、6割5分ぐらいは女性のようです。私のたまに行く料理店も7割から8割が女性客に思えます。男性と言えばラーメンかコンビニ弁当…?やはりゆとりをもって花をめでる、文化を楽しむ等左脳を使っているのは圧倒的に女性であるように感じられます。そのうえ女性は家事等の仕事を一生涯現役で続けているようです。男性の場合は、現役を引退すると比較的社会的つきあいより悠々自適の生活に入るように思います。
私はこの現役引退、悠々自適がくせ者だと思います。人間は現役を引退すると男も女も、どうも心身の機能が鈍るような気がするのです。人は常に現役で居るべきなのではないでしょうか?常に頭を使い、身体を使う、そして少し無理をする活動こそが必要なのではないでしょうか。元気でいる秘訣は男女とも右脳左脳のバランスのとれた活動です。そして、脳はどんなに使っても使い過ぎるということはありません。そして、この脳を使うということこそ高齢者に必要だと思うのです。昔は知慧を大事にし、参考にしたものです。
それがどうでしょう。特にテレビ番組等では高齢者を愚弄することが頻繁にあるようです。高齢者は人生経験が豊富?知識が豊富?バランスがとれている?この高齢化社会において、この高齢者を利用しない手はありません。その為には、高齢者は人生経験を積み、知識を仕入れ、バランスのとれた人生を歩むそんな人であらねばなりません。そして、人を敬う高齢者を大切にする風土を復活せねばならないのではないかと思います。
武士道では、「君に忠、親に孝、自らは接することは厳しく.…..」とあります。ましてや、高齢者を老人ホームに預けたまま若い者だけが人生を楽しむのではなく、親の人生も供に楽しむ姿勢こそ求められるのではないでしょうか。人生は自分の物語をつくることです。自分の一生は、生まれてから教育期、全盛期、衰退期、終末期と移り変わっていきます。この自分の人生を各々がまっとうする努力こそそして、それを応援する若者の力、社会の力こそが今求められているのではないでしょうか。いかに健常に生き抜くか、高齢者は足掻き、やれるだけのことをやり抜く前向きな意思が必要なのではないでしょうか。
「老人が一人亡くなると図書館が一つなくなる」とは、高齢者が持つ知恵や人生経験の重みを図書館に例えたアフリカの言い伝え(諺(ことわざ))です。この言葉の通り高齢者は自信をもって生き続けようではありませんか。
人は必ず老い死を迎えるのです。明日は我が身、人生最高の高齢化を築こうではありませんか。そして国を挙げてそれを応援しようではありませんか。
不動産遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)
2026.10.1 | 09:32

