サンサンコーナー
争族問題 Part2 (2006/6作成)
前回は持ち慣れない財産を持つと地獄に落ちるというお話をしましたが、今や相続問題は争族問題となっているようです。
昔は長子相続という制度、法律があり財産は長男に相続する、そして次男・長女・次女等には世帯分け、嫁入り支度etcという具合に財産を分けていた訳です。否、全然分けなくて長男だけが独り占めしていた場合もあったかもしれません。でもその制度によって、家が成り立ちその中で人が生き、お互いに長男を中心に家の行事を行い、例えば墓を守り法事を行い、出戻りを受け入れ?独り者を養い、その他、家としてしなければならない事をそれなりにやってきて、その家が社会を形成し、世界でも有数の安全で家族愛のある社会を形成してきていた訳です。尤もその中には長男の意見が強くなり過ぎるきらいがあったかも知れませんが・・・・。
でも新法になってから個人主義がアメリカによって導入されました。
新しい民法では、お父さんが亡くなられた時相続人が奥さんと子供さん二人だとお父さんの財産の内2分の1は奥様に、残りの2分の1を二人の子供に分配するということになりました。この事は一見平等に見えるのですが私にはとても平等には見えないのです。なるほど権利は平等に分けます。負債も平等に分けます。だから平等でいいじゃないかと殆どの人は言われるのではないかと思います。でも違うんです。
何が違うかというと義務が平等ではないんです。親の面倒をみるという義務、墓を守るという義務、先祖を祭るという義務、何々家という実家・母家を残すという義務、農業後継者を育てるという義務、その他いろいろな義務が全く法律的には抜け落ちてしまっているのです。法律でそんな事を決めるのはまあ無理でしょうが、でもその事が日本の社会に多大な影響を及ぼしているのです。
そう、それは家の崩壊です。行き過ぎた個人主義です。自分さえ良ければよい、見つからなければ何をしても良い、金さえ儲かれば何をしても良い、財産さえもらえば義務なんてどうでも良い、権利ばかりを主張する社会ができあがり自分の権利の為に他人の権利を侵しても知らんぷりというのが今の社会ではないでしょうか?
私はこのサンサンコーナーで以前から再三言ってきております。法律というものは社会の制度を作っていくものであり、とても大切なものであると。
この相続問題一つをとっても、親の財産は平等にもらう、親の面倒はあなた任せでたらい回し、という現象が起きて老人施設が花盛りの世の中になってきています。お墓では無縁仏が続出?兄弟姉妹は口も利かず親や先祖の法事もできず、やれば取っ組み合いとなれば社会が良くなるはずがないのです。
今子供や弱者を狙うという犯罪が多発しています。心ある人は何となく気持ちが悪いな
、どうしてだろうと思っていると思います。でもこのような犯罪の一因に法律が加担しているとしたら大変な事です。
法律にはもっと生活に密着した思いやりのある、日本の社会の美点であった家という考えが残るような制定こそが必要です。
今、変な法律が一杯です。真面目な人のうっかりミスを罰する法律、家や社会を壊す民法、街を壊す都市計画法・・・等々。
もっと法律を身近に考えて、安定した住み良い社会を作り上げていく法律、制度こそを作り上げていかねばなりません。
相続問題が争族問題とならないように!!
調亮
2006.8.24 | 16:47
