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グランドデザインを描けない日本人Ⅱ

 グランドデザインが描けないと言えば、私が15年前から常々言い続けている小松の都市計画がまさにそれです。

 都市計画とは、都市を如何に造っていくかという、まさにグランドデザインなのですが、小松の都市計画にはそれが全く描かれておりません。将来のあるべき姿、ありたい姿を一切デザインしていない都市計画です。小松の都市計画を策定した時に、将来の小松をこうしよう、こういう風に発展させようと夢を語る人がいなかったので、その作業に携わった人が工場があるから工業・準工業地域に、商店があるから商業・近隣商業地域に、住宅があるから住居地域にという具合に、計画というより現況に合わせた現況図というべきものを作成したとしか言いようのないほど酷い都市計画なのです。

 でも一旦これが法律で決まってしまうと、それに基づいて町づくりが動き出し、30数年間この酷い都市計画を守り続けているのです。

その結果、小松工業・小松商業・小松市立女子高(現小松市立高校)は郊外へ移転し、街中から数多くの高校生が姿を消しました。警察署は八号線(現305号線)へ、商工会議所は園町へ、住居は西軽海団地、国府台団地へと、まさに郊外へ移転しました。

大型店舗を郊外に新設し、道路はあまり全体を考慮しないで独自に通しているので、その周りは殆どが建物を建てられない、利用できない市街化調整区域。ただ通過するだけの通路と化した道路には誰も歩かない立派な歩道をつけて無駄の限りを尽くしています。

 また、この小松の都市計画を実施するために、結果的に将来の見通しや展望がないが為に、無意味に努力する多くの人員があり、それは逆に現在の三日市・八日市等の商店街の寂れの大きな原因を作っているのではないかと思われます。そして単発的に活性化の為と称して、補助金という名のカンフル剤を注ぎ込んでいます。しかしその効果は殆ど見られないように私には思われます。

 私は、やはり小松の都市計画にはグランドデザインを描く必要があると思います。その為、これからの小松はどうあるべきなのか、どのように発展させるべきなのかという理念・コンセプトを「市民総意」で作るべきだと思います。

 しかしこの「市民総意」というのが実は曲者なのです。今の都市計画は殆どがその「市民総意」という経緯をたどって作られたような気がします。だからこそレベルの低い都市計画になってしまったのだと思います。

 やはりグランドデザインは、小松・能美を良く知り、理解し、勉強しているプロに頼まなければならないと思います。でもどこかの大学の都市計画の教授レベルでは事なかれの何の意味もない、今と同程度の都市計画になってしまうのではないかと懸念されます。やはり本当のプロを我々市民が探さねばなりません。

町づくりというのはカンフル注射で何とかするものではなく、10年20年いや100年と、長い年月をかけて我々が一つの方向を向いて作り上げていくものなのです。その為に優れたグランドデザイン、優れた都市計画が今こそ必要になっているのです。

 皆で小松の事を考えましょう!!

調 亮

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