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サンサンコーナー

北欧の旅 part3

 さあ、いよいよフィヨルド・ノルウェーの船旅です。「フィヨルド」とは何と素敵な言葉でしょう。言葉の響きもいいですね。

「フィヨルド(ノルウェー語:fjord)とは、陸地の奥深く入り込み両岸が急傾斜で、横断面が一般にU字形をなす入江で、氷河谷に氷河の後退後に海水が入り込んで形成されました。スカンジナビア半島南米南端など、高緯度地方に見られるフィヨール。峡湾峡江。」と辞書に出ています。

この山峡は大昔に氷河谷を削り取って、その後に海水が入り込み、氷河が切り取った谷は実に深く、そこを何万tもの船が出入りをしています。今回は豪華客船での移動でした。船中は部屋が豪華なうえ、レストラン・バーやシアターを利用してのあっという間の一泊でした。

私達の北欧の旅は、スカンジナビア半島を横断する旅でしたが、飛行機や船、バス、電車の移動で1ヶ月ぐらいかけてゆっくりと観光するのも良いと思います。日本人の性格ではその国をゆっくり味わうことができないのかもしれません。

北欧の国民性は裕福で、社会保障等も整っているせいか、ゆったりとした生活を送っているように思えます。また、環境に対しても敏感で電気自動車が全体の5割以上を占めているようでした。北海油田も経営していて、その利益は使わず社会保障に全て回しているとのことで、それで社会保障の基金は潤沢で、世界中に不動産を保有し、投資に対しても貪欲であり、この仕組みなら年金も安心なのでしょう。そのため国民にもゆとりがあり、預金をして老後に備える必要がないようで、日々の生活に消費しているようでした。国民の税金負担率が52%の国です。夫婦も共稼ぎで、合わせて1,600万以上(800万×2人)の収入があり、男女格差が無いように感じました。「クオータ制」で女性の登用があり、市会議員等の男女割合も半数のようです。

さらに、日本と比べて「専業主婦(夫)」が少なく、国民の大半が働いているようです。働かざるもの喰うべからずと言う感じでした。そして、仕事はガツガツ働くのではなく、休日はもちろん、営業時間も早く店を閉めたり、お客様がいても店を閉めるという、北欧人の大らかさがありました。いずれにしても、人口が少なく国民全員に仕事があり裕福な暮らしをしているのだなと感じました。

さあ、いよいよノルウェー上陸です。街並みは非常に綺麗で、赤瓦にベージュの壁と北欧らしい色合いでした。私達は上陸してから、まだ残っている氷河を見に行きました。氷河は昔日本にもあり、ノルウェーも標高の高い所に残っているようです。地球温暖化の影響か、随分山の上まで退化していて、谷狭から見える氷河は淡いコバルトブルーで素敵でした。氷融け水が滝となり流れ出ていて、日本の「那智の滝」のような滝が幾百本と流れ出ている景観は壮観でした。でもこんなに氷河も後退していては、地球温暖化の影響が心配になります。こんなところにも環境汚染が憂慮されているのに、人間は戦争をやめずにいまだに続けています。戦争は最大の汚染だというのに…?北欧に来て改めて環境に対する配慮と、ロシアからの影響の強さを感じました。人の愚かさが人類を滅ぼすのかもしれません。では、次号。乞うご期待!

 

ラブ小松! 不動産遊民

都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)

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