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ブランディングⅣ 拙速

 空港軽海線の細工町から 城南町 の通りが、ようやく完成します。本当に“ようやく“です。着工したのは24年前というから四半世紀かかった事になります。周辺の住民は勿論のこと、我々 小松市 民には迷惑なこと極まりありません。沿線の商店等は本当に大変だったろうとお察し致します。
 完成が遅れた原因は何かと探っていけば、地元民の「総論賛成、各論反対」で用地買収の難航とそれに伴う行政の取り組みの集中度が鈍ったことによるというのですから全く何をか況やであります。中国の孫子が、巧遅より拙速を重要視したのもうなづける事ではないかと思います。
 この四半世紀を費やした工事もいよいよ完了する訳ですが、おぼろげに全体像を見ていますとこの空港軽海線の広さが気にかかります。
まず、直線でこの広さですと車のスピードが上がり、右折しようとすると非常に危険になるのではないかと心配されます。
 その上スピードを出すと、沿線の商店等へはよほどの駐車スペースを設けて入りやすくしておかないと車は入れないのではないかと思います。工事中の方が車が入りやすかったよ、という皮肉な事になるかもしれません。
 その上交通事故防止と称して中央分離帯などができたら、面としての街は最悪の結果になるでしょう。もっともそれは今回はなさそうですが・・・?
 また、この広い道路を横断するのに年寄りは大丈夫かな、また一度の信号で渡りきる事が出来るのかなと心配になります。信号の時間を長くすれば良いのでは、とも思うのですがあの広い道に長い信号、思っただけでもゾッとします。何の為の広い道なのかというジレンマに襲われるのは私だけでしょうか?
 ただでさえ南北に長い小松の街なのにそれを真ん中で真っ二つに切ってしまったのが空港軽海線という事になってはいけませんね。
 ここで仏作って魂を入れねばなりません。それが、交通ルール作り、交通信号機の設置等の交通マニュアル作りだと思うのですが、従来のパターンでは大きな期待はできそうにありません・・・・・よね?
 ブランディングとは、他と差別化を図る事だと皆さん理解しているのですが、具体的に何を差別化するのかは考え方によると思います。他と同じ事しかできないようでは差別化なんてできる筈がないじゃありませんか。おもしろい通りにしたいものですね。
 少子高齢化社会なのに年寄りが通れないような道ばかりを作っていてどうするの?若い人に聞いてみる・・・!

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