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地価公示の発表について PartⅡ

「地価は人の頭の中にある」人間は自然界の中に都市という不思議なものを作り出しました。テリトリーの中に家を作り、道路を作り、給排水し、鉄道を作り空港を作り、工場を作り商店を作り、大型商業施設を作り、田んぼを作り、市庁舎を作り、その他警察署を作り自分の会社を作り、その他いろいろなものを作り出してきました。その中で自然の摂理に従っているのは子作りだけかも知れません?。それ程人間は、自分の生活のために人工的にいろいろな物を作り出してきました。あまりにも作りすぎて自然界にも大きな影響を与え出したのが基本的な環境問題なのです。
 この人間が作り出した都市というか、町が地価というものを作り出していると私は思っています。都市は人の頭の中にあることを形として現したものであると思います。その都市の中で互いに価値を見出し、つけたのが地価です。従って、地価というものは人の頭の中にある、という三段論法になるわけです。
 だから地価を上げ下げするのも人の頭の中にあるということになります。
 都市が人の頭で考えてできたものであるなら、その一部である地価も頭の中にあり、都市を良くすれば地価が上がり、都市を悪くすれば地価が下がるということになります。
では都市を悪くするとはどういうことか、考えて見ましょう。悪くするとは、ひと言で言えば、人が住みにくくなるということではないでしょうか。では、人が住みにくくなるとは具体的にどういうことなのでしょう。
 都市は人の為にある、住む為にある、経済活動をする為にある、その他いろいろの為にある。でも基本的には人の為にあるという事なのです。人の為にという事はいかに人が住み易いかを常に考えていかなければならないと思います。
 そう考えてみますと、小松の都市計画は人の為にされているでしょうか?当然成されてしかるべきなのに、成されていないのはどうしたことでしょう。それは計画を作り上げた時のレベルがあまりにも低過ぎたが為に、計画自体が計画になっていないのではないでしょうか。
 計画といえば、将来のあるべき姿を模索して立てられるべきなのですが、今の小松能美の都市計画は将来何が出来上がるのか、私たち市民はおろ か小松市 の行政当局ですら答えられないのが現状なのです。
 この現状を認識し、改善しないと都市計画に対して物凄い努力と投資をしながら、街づくりどころか街壊しの努力をしてしまうという結果になってしまいます。これで10年、20年いや100年後の小松を想像すると私はゾッとしてしまい、もうこれ以上小松に投資するのは危険ではないかと危惧されるのです。
 今現在、小松は大変恵まれています。空港があり、小松製作所があり、自衛隊基地があり、豊かな自然、山、川、緑、空気があり、白山があり日本海があり、その他いろいろあります。この豊かなものを生かし、開発しないで残すものは残す、開発すべきものは開発する、それも小松らしさを出して全国どこにもない、本当の小松らしさを追求した都市計画が必要なのではないでしょうか。早くしないと手遅れになりそうで心配です。
 次回は小松らしさとは何かを考えてみたいと思います。皆様のご意見があれば、お聞かせ下さい。

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