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小松らしさとは?

 前回都市計画において、全国何処にもない小松らしさを出した都市計画が必要ではないかと言いました。ではその小松らしさとは具体的に言うとどういうことかと真剣に問いかけると、焦点が定まらずうまく答えられないのではないか、よしんば答えられるとしても人によってそれぞれいろんな意見が出てくるのではないかと思います。それは人によっていろいろレベルが違うからだと思います。
 例えばお茶やお花を勉強している人は文化の町、お茶等に関連してお菓子作りの町、歴史を学んでいる人は歴史の町、前田利常公の隠居城でその城下町と商業の町として捉え、尾小屋銅山に発する小松製作所を筆頭とする鉄工・物造りの町、水の良さ米の美味しさをとってお酒造りの町、いや日本海の幸を利用した寿司屋等の飲食店の町、小松飛行場を利用して空港の町、航空自衛隊の町、いや緑多き山並み、梯川、安宅海岸等の自然の豊かさ溢れる町、絹織物、合繊等の織物の町、等々私が思いつくだけでも数え上げていけばきりがないほど上げられます。
 でも今の活動はもっともっとという事で、他からの誘致ばかり企画しています。特に企業を誘致しようと躍起になっています。でもよく考えると他の市町村も同じように活動しているわけです。その中で何処からか誘致すれば、どこかがへこみます。という事はへこむ側は一生懸命それを引きとめようとするわけです。つまり、この誘致というのは一見簡単そうに見えて実は非常に難しいことだと私は思います。だから結果として各自治体ともそんなに成果が上がっていないのです。
 私はこんな難しい誘致なんか横において、今あるものを利用した方が、又あるものを育てたほうがより効果が出るように思えるのです。例えば、町の工場を育てるとか、九谷を大きく発展させるとか。これまではそんな視点で政策が成されたとは決して思われません。町の工場が何千坪何万坪も一気に広げられるかと言えば、それは資金的にも組織的にもいろいろな面で無理でしょう。
 しかし、街中では狭すぎてこれ以上大きくできないとか、騒音や公害等で近所に迷惑をかけながら肩身の狭い思いでやってきているのが実情ではないかと思います。
 これからは他に目を向けるのではなく、小松の内にあるものに目を向け、市民でそれを育て、それを広告するという政策が必要ではないかと思うのです。
 おいおい、表題の小松らしさはどうなっているんや、脇道にそれすぎではないかと思われるかと思いますが、これからが本題です。次回をお楽しみに!

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