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小松らしさとは

 前回は、小松の都市計画には小松らしさが一切なく、これは小松人にグランドデザイン力がないからだということを話してきました。つまり小松の都市計画は、全国一律の「都市計画法」という法にのっとり進められたので、どこを切っても皆同じ金太郎アメを作ってしまったのです。これは我が小松ばかりでなく全国あちこちで見られる現象です。結果、全国どこへ行っても同じ建物、同じ商品、同じものばかりという事になってしまいました。
 その中でいち早くこの弊害に気付いた地域が町興しとして取り組んだのが、京都の西陣商店街、滋賀県の長浜商店街等なのです。今ではいろいろな人がその成功を見学しようと、観光バスを連ねて、押すな押すなの盛況と聞いています。私もこれらの地域を見学に行って感じたのですが、これらの地域ではその地域らしさを強く全面に押し出した町づくりであったという事なのです。西陣商店街、長浜商店街ではそれぞれの地域らしさを強調していました。
 その地域らしさとは何かと突き詰めて考えて見ますと、それはそこに住む人の個性にあると思われます。小松においては小松人の個性、それは現在だけではなく、過去に遡り、昔からず~と継続されてきた、引き継がれてきた個性ではないかと思うのです。
 この小松人の個性は町名に表れ建物に表れ、言葉に表れ、人に表れ、商品(お酒、お菓子、衣類、鉄工その他)に表れています。これは江戸時代の前田家の方針である差別化戦略によって生まれたものでそれにより文化、文明として発展してきたのです。
 今その遺産を、都市計画という法律の下にそれを全国一律のものとして、結果的に町を破壊してきているのです。その事に誰も気付かないまま30有余年が経過し、ますますその破壊の度合いを強めています。それはミニ東京、ミニ京都を作ろうとするものであり、小松らしさのカケラもないものなのです。そんなミニ東京、ミニ京都に誰が来ますか?誰も来ません。みんな東京へ、京都へ行った方が、そんなミニの付かない本物の方が良いと思うのは当たり前なのです。私はミニ東京でもミニ京都でもない本物の小松、小さくても良い、か弱くても良い、本物の小松、全国どこにもない本物の小松ならば全国どこからでも交流を求めてくるのではないかと思います。
 本当の小松、本物の小松を私たちは求め、探し、気付いて、本物の小松人になろうではありませんか。
 結局のところ、私も本当の小松人、本物の小松人を書こうとペンを取ったのですが、段々と書けなくなってしまって、これは小松人みんなが考えて認識すべきもので私一人が考えていてもいけない事だと思い、このようになりました。
 みんなで真剣に考えましょう!!

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