サンサンコーナー
ブランディング
パリなどへ遊びに行くと、ルイ・ヴィトンの店なんかに群がっているのは大体が日本人で、最近は中国、韓国の方々も多いようです。街を歩いていたり、東京で電車に乗っていたりすると、自信満々な顔でヴィトンのカバンを持っている人をよく見かけます。私の目にはビニロン?に印刷してあるだけで、そう大した素材を使っているわけでもない、どう考えてもコピー商品との値段の差ほど質的に著しい差があるとは思えません。しかし娘の話によるとどうもそうではないらしいのです。まず縫製がしっかりしている、作りも全く違う、見た目はコピー商品とそっくりでも、中身は全く違うというのです。そこでこのブランドについて考えてみようと思います。
そもそもブランドとは一体何なのでしょう。ブランドとはレッテル等で示された商品の品種、品質、等級、銘柄、商標であり、ブランド力とは安全、信用、安心力です。つまり知名度があり、商品は差別化、識別化され、オリジナリティーがあり、独自性、愛着度が高いことを言うらしいのです。
このブランド品を身につける理由としては、誰が見てもよく分かる格好良さを追求している、あるいは値段が想像できる、等々いろいろあるようです。私などは、自分に自信がないからブランドで身を飾るのだ、とすぐ斜に構えた見方をしてしまうのですが、それだけではないのかも知れません。
しかし、ブランド物であるという事ですぐに受け入れてもらえるとしたら、逆に供給する立場になった場合には、これ程楽な事はありません。こう思うのはきっと私だけではないと思います。なぜなら、我々が常々営業活動をするに当り、大小の差こそあれ、このブランド力を身につけようと日々努力しているのに他ならないと思えるからです。
私の会社のブランド力。清水不動産サービスに行けば、不動産に関する事に対しては絶対にお客様を裏切らない、良い事も悪いことも、プラス面もマイナス面も正直に全て言ってくれる信頼できる会社だという評判を取ったならば、それは清水不動産サービスのブランド力なのです。これは私が起業してから25年間、ず~っと目指してきていることなのです。という事はブランド力には長い年月の積み重ねが必要であるという事で、その上他社とは違うのだという差別化(個別化)が必要であり、さらにはそれを身につけると(それを手に入れると)箔が付くという格好良さが必要でしょう。またこういう事を知ってもらう知名度も必要でしょう。ブランド力というものは我々企業家にとって、日々努力する企業の究極の目標となるのではないかと思います。
このブランド力こそが、我々に必要な事で、人によって作られたブランド力で守られるのではなく、自分で作ったブランド力で身を守る事が必要なのだと思います。
このブランド力は面白いので、引き続きこのコーナーで述べてみたいと思います。ご期待下さい。
2011.11.14 | 10:38