サンサンコーナー
あけまして おめでとうございます
廩実則知礼節
衣食足則知栄辱
人は生活を支える財産が豊かになってはじめて、礼儀作法をわきまえ、衣食の心配がない生活になってはじめて身を修め、名誉と恥をわきまえるようになる。という意味です。
管仲の言葉です。管仲は紀元前7世紀、今から2,700年以上前の中国、斉の国の宰相です。彼は斉の桓公を覇者に押し上げた名臣であり治世の名人でした。2,700年以上も前の人がこのような事を言っているのです。
今の日本はと見てみますと、倉廩(米蔵)は満ち衣食も十分にあります。世界的に見ても、十分満たされているにもかかわらず、礼節を忘れ、恥を忘れ、破廉恥な行為、言行が多発し、国政を預かる者でさえ厚顔無恥にも嘘をつき、言葉を弄び、国の行方を誤らせようとしています。
これからこの国はどこへ行くのでしょう。今このときを頂点にして凋落するのでしょうか。いやそういう訳にはいきません。私たちの明治の先輩達は、開国した時に外国人(小泉八雲等)をして、こんなに礼節を知って栄辱を知った国民はいないと言わしめたほどの国民なのです。この国民性は世界でも有数の寺子屋をはじめとする教育システムにあったと私は思っています。今の日本人には教育はあるが教養のない日本人が増えています。
今からでも遅くはありません。今の国の荒廃は教育の乱れ、間違った教育の方針に原因があるのです。この原因を究明し、真の教育の立て直しこそが今一番しなければならない事だと思います。
教育は国の基本です。50年を見据えて息の長い教育改革こそが今必要だと思います。知識ではなく、見識を磨き、教養が身に付く教育を目指して是非やりましょう。
調亮
平成22年元旦
2010.1.9 | 13:43