サンサンコーナー
リスクとヘッジPartⅩ 資産が死産に‼
広辞苑で、資産を繰ってみますと「現に人や団体が保有する土地・建物・金銭・債権・株式等の積極財産」と書かれています。
私達人間が、一生懸命働いて築いてきたのが資産なのです。「あの家はおやけや」とか、「たかもちである」とか言われるのは通常資産家と言れる家なのです。そしてその資産に対して、所有者が亡くなると相続が発生し、子供たちが相続し相続税が発生する、というのが今迄の図式であったと思います。
しかし、今やその図式が変ってきているように思います。どう変わってきているのかと言いますと、資産が積極財産ではなくなってきているように思われるのです。どういう意味かと言いますと、今迄大きな資産だと思われていた土地や建物の性格が変わってきているということです。
今迄土地とか建物には大きな価値があり、それを使うこと、又は売ることにより代金としてお金がもらえました。それ故親が死んだ時には兄弟姉妹が喧嘩をしてまで、相続してきたのです。
でも最近都会の相続人は、山とか田んぼとか家は要らないから現金をほしいと主張し始めております。それは、何故かと言いますと、山はもう殆んど売れない、買う人がいない、田んぼは自分が耕作したくない、家は自分が帰って住みたくない、という具合に市場性が薄くなってきているのと、使用の価値もなくなって来ているからなのです。特に人口希薄地帯では、その傾向が強いようです。その上、少子高齢化社会を迎え、人口が減少していく中で資産的価値がどんどん値下がりしていっているのです。その上、この土地や建物には非常に高い(と私は思っているのですが)固定資産税が課されるのです。この固定資産税の基礎となる評価が実際の売買価値(時価)より高いという不思議によって固定資産税の課税が成されているのです。
という事は、極端な言い方をすれば、売るに売れない、貸すに貸せない不動産に固定資産税という費用負担だけが発生する資産、と成りつつあるのです。それを私は資産の死産化と言っているのです。
そうなのです。資産は使用価値、利用価値が無くなって来ると死産になるという事なのです。このように考えてみますと、皆様の大事な資産の中に死産が紛れ込んではいませんか?
いや、全部が死産ですって?そうしますと固定資産という経費を、一生懸命働いて支払っている状態で何の為の資産か、と考えされられませんか?
今は資産の保有の時代から利用の時代であるという事は、このコーナーで再三言ってきていることですが、利用できない資産はまさに死産となり皆様の生活を圧迫し始めているのです。この死産をいかに有効に使用・利用していくかは、私達不動産やさんの出番なのです。この死産は大きいリスクを持っているということであり、このヘッジを私達に相談されるのも一考ではないかと思います。
今全ての資産が死産であるという事ではなく、人が集まる所は、より利用価値があり、その資産その資産で判断する必要があるという事なのです。(勿論山や田んぼに利用価値がある場合もあります)一家に一軒の不動産顧問を!! というのが清水不動産サービスのモットーです。是非、ご相談を!
私たちは安心を売ります。
調亮
2009.12.1 | 11:43