サンサンコーナー
脱皮できるには!!
前回『脱皮できない蛇は死ぬ』を書きました。では脱皮するにはどうしたらよいのでしょうか?それには教育制度の改革しかないと思います。
まずは今の教育制度が点数主義である事。国語・数学・理科・社会・英語、中でも英語と数学に良い点数を取れば良い大学へ行け、良い会社に入れ、高給が保障されるという時代が長く続きました。世の母親たちは自分が叶えられなかった夢を子供たちに託し、勉強、勉強と追い立ててきました。そんな中で勉強のできる人は経営者のトップとなり、官僚となり又は政治家となり首相となる。という事になれば、教育ママはより一生懸命に教育ママになり、益々子供に勉強を押し付けることになります。
今の教育制度では、こんな風に点数の良い人が優秀と評価されます。でもその教科は殆んどが記憶力のテストなので、記憶力の良い人が高い点数を取り、優秀な人とされるのです。でもこれからの社会は記憶力の良さだけで渡っていける程甘くはありません。今までは欧米の真似をしていれば良かったのですが、今の日本はそういう訳にいかない時代になってきているからです。『猿真似の日本人』と欧米の人達から評価されていますが、それから脱皮しなければならない時期に来ていると思います。明治・大正・昭和と、欧米に追いつけ追い越せの時代は記憶力で十分勝負できたのですが、これからは創造力が必要とされる時代です。これからは記憶力のみの教育では如何かと思います。
その次は社会のトップに立つ人、例えば政治家・企業家・教育者などの不祥事の多さです。それは心の教育が無いという事実です。
戦争に負けたショックで、教育から宗教・道徳といった心の教育の全てが取り除かれてしまいました。その影響で、良い事悪い事の区別がつかない人間がどんどん増え続けています。オウム真理教の問題が如実にその事を表していると思います。高学歴で優秀な人が麻原教祖(彼自身は高学歴ではありませんが)に使われ、あのような事件を起こしたわけです。その高学歴者達に良心というものがあったのでしょうか。なかったのでしょう。何故なら、小学校から大学まで、心の教育というものを受ける機会が一切無いからです。記憶力の良い頭でっかちが世の中に粗製乱造されています。気持ち悪いですね。
第三には、人類が今迎えようとしている環境の教育です。今地球が悲鳴を上げているにもかかわらず、その環境の教育がおざなりにされています。経済至上主義が環境を無視し、身の回りから自然が失われる事に全く無頓着な人間がいっぱいいます。子供の頃から自然と触れ合う機会がなく、いろいろな弊害を招いています。環境の教育がぜひ必要です。
以上述べてきた一、創造性を育てる教育 二、心の教育 三、環境教育 この三つこそ教育制度として取り入れ、実行すべきだと思います。教育制度の改革は時間がかかります。早くしないと手遅れになりそうです。
調亮
2007.11.1 | 17:07