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サンサンコーナー

思うままに!

 雪の無い穏やかな冬が続いています。北陸の冬としては非常に結構な事だと思います。
 スノータイヤなんかつけなければ良かった。
 しかし、暖かい冬だと虫が騒ぐ、野菜が早く実りすぎる、桜の開花が早まる、冬物の商品が売れない、春物の商品の売れ行きが好調だ等、いろいろと影響が推測されています。それ程この冬の温暖化は私たちの目に見える出来事でした。私も60年生きてきましたが、このような事は初めてで、これも地球温暖化の影響かなと思っています。
 今地球上では人間の増加、文明の発達によって急激に経済が発展し、森林伐採や二酸化炭素の増加により、温室効果ガスのバランスが崩れ、地球の温暖化が進み、南・北極の氷河が溶け出しています。科学の発達は、自然界には存在しなかった腐らない物を作り出し、人類及び生物を一発で破壊する事ができる兵器までも作ってしまいました。肌の色が違う、自分の信念に合わない、宗教観が違う等々の理由で戦争をし、テロを起こし、一方では経済的合理性を追求して、どんどん開発、消費し、ゴミの山を築いていっています。このような人類の活動はまだまだ止みそうにありませんし、これからもどんどん増大していく傾向さえあります。本当にこれでいいのか、私たち人間の生活の向上をこれ以上望んでよいのでしょうか。
 今私たちの生活の中に無機質な事件が相次いでいます。一般の人は薄気味悪い、不気味と怖がっています。この不気味さとこの温暖化による不気味さは一見関係ないように思えますが、私の目には大きな繋がりがあるように思えて仕方がないのです。
 私たち人間は自然の産物です。自然の中に生きて初めて生きられるのだと思います。何一つ自分では作られず、自然にある素材や理論を利用しているだけであるにもかかわらずです。そしてその利用によって自然の流れを破壊しているとしか思えません。今の状況は循環型社会から消費型社会へと移行しています。早く元の循環型社会へ戻す事こそが急務であると思います。でもその動きを阻害するのが“自分さえ良ければ”という我です。我を矯めるには教養が必要です。教養は今の教育システムで育めるかというと残念ながら今の知識偏重、記憶偏重の教育では無理だと思います。やはり今の教育には、物事の本質を見究める知恵を育てることこそが必要ではないかと思います。
 環境に配慮した自然にやさしい都市計画、人々の生活、経済活動等、何事も環境第一の考え方こそがこれから必要なのではないかと思います。
 地方選挙がこの春日本中で行われます。多くの候補者の方々が自分の政策を掲げてこられますが、誰がこの環境問題を捉えて主張してこられるか見ていきたいです。
 政治とは理想社会の実現の一つの大きな手段です。理想を掲げたフェアーな選挙を望みます。

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