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小松市をコンサルする? ~都市計画課から部・局への昇格~

 このサンサンコーナーで再三にわたって小松市の都市計画はおかしい、ダメだという事を述べてきました。そのダメな点が如実に表われているので述べたいと思います。
 小松市では最近、小松製作所を中心とする製造業が好調で景気浮揚の原動力となっています。ここで各会社が設備の拡充と発展を目指すのは自明の理です。そこでまず求められるのが工場用地です。この用地不足が今一番の問題となっています。この事は10月の紙面で「時節を誤ってはいけませんよ」という内容で述べました。でも私の目で見ますと、どうも遅れそうなのです。今私の知るところでは市では4ヵ所を候補に挙げて努力されていますが、いずれの場所も市街化調整区域の農地、優良農地なのです。この農地、優良農地の転換が時間を遅らせる原因なのです。これは、都市政策と農地政策のせめぎ合いなのです。これが都市政策、工場用地の確保を遅らせているとしたら笑止千万です。
 何故なら、政策とはどちらを優先するかという結論を出す事だからです。その結論をこそ都市計画を策定する時に出しておかなければならなかったのです。それを怠ったため、今時間がかかるのです。
 私は過去再三にわたり、小松の都市計画は将来のあるべき姿を想定していない、現在あるものに対して工場があるから工業地域、店があるから商業地域という具合に短絡的に設定しただけの都市計画でそれを改正しなければ街は死んでしまう、と言い続けてきました。
 何故改正かというと市民が非常に困っていたからです。今は市自身が困っています。今の都市計画では工場用地にする地域を想定していなかったからです。こんなことは小松の都市計画にはざらにあります。 他の地域から小松へ出店しようとしてもできない、工場を作ろうと思ってもできない、居住しようと思ってもできない、…etc。この都市計画が結果的に小松市民を困らせ、縛りつけています。これは小松市の目指している元気の出る、人の集まる、賑わいを求める市政とは、全く乖離していると思いませんか?
 今こそ小松市の都市計画をしっかり見直し健全な都市の発展を図るべきだと思います。何故なら付け焼刃で、泥縄で工場団地を作っても、その都市はとてもいびつになるからです。都市は工場のみで成り立つ訳でなく、そこには居住が必要であり、商業が必要であり、そして安全・安心・便利・快適…が必要であるからです。
 経営の世界では、今必要なものだけを売っている商売は先細りになり、消滅するかもしれません。やはり、先見性を持って将来を読みとる力なくしては生き残れません。今の緊急に必要な工場用地だけの事を考えている小松市に将来性はあるのでしょうか?早急な都市計画の改正こそが重要事項です。

調亮

 追記 今本当に小松を知り、愛する専門性を持った人が都市計画を考えるべきで、都市計画課から都市計画部・都市計画局への昇格こそが望まれます。防衛庁も防衛省になったように…。

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