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都市計画の大切さ

 「都市計画とはいったい何なんでしょう?あなたは不動産の仕事をしておいでるから関係あるのでしょうが、私達一般の者にとって都市計画なんて一切関係ないですよ」とよく言われますが、この都市計画は我々不動産業者にとっては勿論のこと、本当は一般市民にとっても非常に重要なものなのです。

 特に小松市のように人口11万人ぐらいの小都市は実に大きな影響を受けるのです。又実際に受けているのです。それを一般市民は都市計画のせいだと感じていない事が大問題なのです。為政者たる首長・市議会議員の方々が殆ど無知に近いというか、重要性を意識していない事が大問題なのです。

 この傾向は日本全国、同規模の市町村で同じように見受けられるのです。すると「他の市町村も同じだからいいじゃないか」という言葉も聞こえるのですがそれは違うと思います。

 何故なら、今日本はいや小松は未曽有の少子高齢化社会を迎えようとしています。今迄の都市計画は、右肩上がりの経済と人口増加に支えられ、その影響をあまり目立たせなかったのですが、これからは都市計画の重要性が際立って出てくるのではないかと思います。皆横並びにいる都市計画に対する考え方を変えるだけで、大きな差が出てくるのではないかと思います。私は国の政治はあまりわかりませんが、地方の政治は特に小松の政治は、都市計画だけで良いと言っても過言ではないと思っています。

 まず喫緊の問題である企業誘致一つをとっても、これは実は都市計画の問題なのです。まずどこに企業を誘致するのか?の場所の設定ですが、工場を建てられる敷地、その場所に工業地域・準工業地域等の指定が必要なのです。その上、その工場で作られた商品をどこに納品するか?どう運ぶか?というのが差し迫った問題で、いかに低コストに抑えるか?人はどうするのか?良質な従業員は地域にいるのか?育っているのか?いかに教育をしているのか?住む場所はあるのか?それに対する交通アクセスはどうなのか?高速道路をどう利用するのか?幹線道路と生活道路とをどういう風に考えるのか?等、都市計画を考えた時に、限がない程考えなければなりません。一つの統一性を持った効率を追求し、無駄を省いた都市計画を考えていかなければならない状況に追い込まれています。

 このように企業誘致一つを考えても、いろいろ用意しなければならないのです。そして都市計画は即効性と悠久性という相反するものを追い求めていかなければならない、重要なものなのです。それが実にいい加減に都市計画がなされているのです。

 私は都市計画家として、これから一つ一つ細かく検討し、又大局に立って解明していきたいと思います。宜しくお付き合い下さい。

そして住みよい小松、活性化する小松を築いていくためにはどうしたら良いか、小松市民全員で考えていこうではありませんか!都市計画の主役は我々市民なのです。皆んなで勉強しましょう。

調亮

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