サンサンコーナー
都市の為政者による都市計画
人間は原初以来、頭領とされる人を為政者として戴き政治を行なってきました。その政治とは、人を如何に統御し平和で安全・安心の世の中をつくるかという事に尽きると思います。その具体策は都市の形成にあると言っても過言ではないと思います。
金沢の町づくりは前田の殿様によって成され、今の原型を形成していると言っても良いでしょう。それが今の金沢の財産となり、新幹線の開通には効果抜群で観光客を充分受け入れるキャパがあり、これが金沢ブームを形成している基礎になったと思います。
片や小松はどうかと見てみますと、前田家の殿様の隠居城として都市というか町が形成されています。隠居城という事で充分な都市形成は成されておらず、その上都市計画らしい都市計画ではなく、前号で話したように破壊型の都市政策が成された結果現在の、今の小松ができているのです。
その上今の状況は少子高齢化の大波が押し寄せて来つつあり、これからいよいよ寂れゆくのに拍車がかかっていくのではないかと思われます。
今や小松のような11万人程度の人口規模の都市は、よほど都市計画をしっかりしないといけない時期に来ています。何の改革もせずこのまま時を過ごしていると町自身が埋没してしまうというのに、今の状況で新幹線が通っても小松に降りて見学する人がいるのでしょうか?買い物をする人がいるのでしょうか?金沢のように受け入れが整っているのでしょうか? 私は殆ど整っていないと思います。
でも為政者が独裁者で、一人で決められる社会の場合は、その一人のレベルが高くなれば後は決定すれば良いのですが、この民主主義というのは曲者で、利害関係者が多くてなかなか決定できないというのが現状です。この状況は「船頭多くして船山に上る」という状況です。今日本は同様の地域が目白押しです。その中で特色を出すにはどうしたら良いでしょうか。普通の考えでは通用しないのは自明の理です。やはりその特徴を出すには小松の理念をつくるべきです。例えば『空港を生かした街づくり』で考えてみてもおもしろいかもしれません。そして政治の突出こそが必要です。和田市長の手腕が問われますよ。その時あまりの緊縮財政も…?ほどよいバランスが求められます。その時新幹線はどうなるのか?考えてみただけでも楽しいですね
調亮
2016.7.5 | 16:24