サンサンコーナー
私の南イタリア・ドバイ・アブダビ旅行記 Part8 最終回
ドバイは砂漠であるという事で、大変暑くて乾燥している所だろうと想像しがちです。我々が行ったのは冬だったので気温は20度前後と過ごしやすく湿気もあまり無く穏やかな気候でした。しかし春から夏はとても暑く、気温は40度を超え、湿度は95%ぐらいになるという事で、夏にドバイへ来るのはとても耐えられない。そんな時に来る観光客は日本人ぐらいだとのお話でした。
でもさすが石油成金国、エアコンはガンガンかけてあり、上着なしではとても過ごせません。このドバイから今日はアラブ首長国連邦の首都への旅です。
往復約4時間程度の距離、5車線の高速道路は皆車速が速くて怖いくらいです。
サービスエリアで休憩をとりながら、まず近代造りイスラム寺院の見学です。
このイスラム寺院は最近建てられたもので、総工費300億とか500億とか言われ、インドのタージマハールに匹敵する規模です。白い大理石造りなので青空に白い建物がコントラストを描いてとても幻想的です。廊下は同じ大理石に金をあしらってあります。聖堂の中に入ると大シャンデリアが輝き、大絨毯の上を素足で歩くのはとても気持ちの良いものでした。そこはイスラム教の聖堂ですからとても厳かで、全国から信者が来て礼拝している姿はとても素敵でした。なんで戦争なんか起こるのだろうと思いました。
この聖堂を後にして、アブダビダウンタウン?というのか、ビル群に向かいます。そのビル群が砂漠の中に浮かび上がってきました。 王宮のように豪華な建物を前景にしてあるのは、エミレーツパレスと言われる超豪華なホテルで、横の廊下の長さが1㎞もあるという超デラックスな建物です。世界各地から建築資材が集められ、イタリアの大理石等様々な国の特産品の展示会みたいです。金沢の金箔が使われた天井もありました。我々はそのロビーで喫茶するのみです。私はゴールドティー(金箔入り)を飲みました。各自はそれぞれに高価な飲み物を注文して楽しみました。
このホテルはアラブの首脳達が会議をして泊まるホテルで、1泊430万もする超豪華な部屋もあるという事にまたびっくり。なんと「世界一大好き」国民の面目躍如たるものがあるなあと改めて感じた次第です。
この旅を通して、イタリアとアラブ、この古くて新しい国の対照的な事でも、たった3000年ぐらいしか差がなく、このドバイ、アブダビの新しいビル群もすぐに古くなってしまうのだなあと改めて感じました。でもこのビルは3000年ももつのかなあ?そうすると昔の人と今の人、どちらが偉いのか、比較しても殆どあまり差がないように感じます。いや昔の人の方が・・・?
でも人間の営みは延々と続きます。技術は進歩するが人間自身は進歩しないで、より悪くなっているような気がしました。
あらためて日本の良さ、穏やかさ、世界一ではなくてもこの落ち着いた国民性をより大切にしたいと思いつつ帰国しました。
帰ってきて一安心!!
調 亮
2014.10.30 | 22:25