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サンサンコーナー

私のドバイ・南イタリア旅行記part5

ローマ旅行記4

 その日の宿泊はナポリ駅前のウナホテルナポリです。高級ではないがナポリの中心街に位置し、ナポリの繁華街へ出るにも、食事の場所を探すにもとても便利な場所にあります。もちろん今日はイタリア料理の店で夜の食事です。まずワインを注文し、前菜、メインディッシュとお決まりのコースを。食べきれないのでみんなでシェアするのは旅慣れた?我々の定番です。

 賑やかな食事も終わり街への散歩です。ここでTさんが帽子を買いたいと言い出し帽子屋さんへ。Tさんはソフト帽がよく似合う方で私も興味を持って帽子専門店へ同行しました。この店では種類の多さ、量の多さ、サイズの多さ、日本のお店の比ではありません。 ここでイタリア人の店主と私達の珍問答が始まるわけです。一方はイタリア語のみ、他方は殆ど日本語のみという会話ですが、これがいつもとても楽しいものなのです。人と人というのは何となく通じるものです。我々の好みもすぐに心得てくれて次から次へとまるで日本語で会話しているようにスムーズにT氏の帽子は決まりました。私もついでに格好いいソフト帽を買いました。明日からはその帽子姿でイタリア観光です。街の商店をいろいろ冷やかしながらウナホテルナポリで就寝です。

明日は石の家並みのアルベロベッロです。楽しみです。

 翌朝いよいよ出発です。この石の家は噂では聞いていましたが、どんな家だろうと期待に胸を膨らませて向かいます。

 さあアルベロベッロの街です。殆どが平屋の家が建ち並んでいるだけで一見そう変わっているとは見受けられないのです。でもよく見ると全部の家が石造りなのです。その石はといえば、畑を耕していたら出てくるような石ばかり。それも礫岩で平べったい石ばかりです。畑の中から取り出した石で家を建てたという感じで、よくこんな素材で建てたものだと感心するぐらいです。しかも一棟とか二棟とかの数ではなく、村、町の単位で石造りなのです。街路も石造り、屋根も壁も全部灰色がかった石造りなのです。内容は大したものではないとしても、これだけの量が集合するととても壮麗で面白いものになっているのです。こんなものが街づくりとして成り立つのか?と驚きを持って見学しました。おそらく世界でこんな変わった事をしたのはこのアルベロベッロだけだから観光客が寄ってくるのだと思います。ある意味において街づくりの原点がここにあるのかもしれません。そこに工芸品があり、民芸品があり、食べ物があり、硝子細工があり、色々なお土産やさんが並んでいます。こんな所で生活が成り立つのかと心配になりますがそんな心配は無用のようです。

 でも私は住みたくないなというのが本音のところです。アルベロベッロの観光は以上で終わり。明日はソレント、アマルフィーです。これは次回にまわしたいと思います。

調 亮

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