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私のドバイ。南イタリア旅行記part6

   ローマ旅行記5

 ♫~夢見るは母の姿よ 帰れソレントへ今こそ~と、カンツォーネの一節をバスの中で歌いながら、今日はソレント、アマルフィーへの観光です。

 ガイドさんは、イタリア人と結婚して現地でガイドをされている日本人でした。

私達の‘帰れソレントへ’を聞きながら皆は笑いの渦に巻き込まれ、私達のバスは一路ソレントへ向かっています。

 海辺の小さな島には要塞があります。何のための要塞かというと、対岸のアフリカからの海賊から国を守るためのものだという事でした。対岸はイスラム教の国、こちらはキリスト教の国。お互いに一神教で自分の神は絶対だと信じて、お互いの国民を奴隷にするために侵略して、この2000年というもの戦いの連続です。今はアフリカからの難民を見張るように変わってきているようです。

 さて期待したソレントは‘帰れソレントへ’と歌われる程のものではなく、近くにソフィア・ローレンの別荘が―海辺の白い建物がそれなのですが―あり、瀟洒な家がポツリポツリとあるだけで何の変哲もない村でした。でも故郷というのはその人にとっては特別なものなのかもしれません。

 そこからアルマフィーの街へ。大きな教会がありその周辺に街並みができています。そこにイタリアの高校生達が、修学旅行か何かで来ているのか、ペチャクチャとうるさいこと、うるさいこと。古い街並みを静かに散策なんて全くダメです。平均年齢62歳?の我々も、高校生に負けずにペチャクチャやりながらワインとビールです。

 ソレントといいアマルフィーといい、街並みとしては石畳でとてもきれいなのですが、今現在の産業としては何があるのだろう。

農業・漁業で昔は栄えたようですが、今は昔。栄えた名残りの観光こそが主な産業だなと感じました。その古い街並みを観光に訪れたお客様をもてなし、その為のワインであり、菓子であり、果物であり、民芸品であり、昔の人はすごい財産を現代のイタリア人に残したものだと感心した次第です。

 でも、これも平和で安全であればこその観光業で、平和・安全は私達人類の永遠のテーマだと思います。それにしてもイタリアは、全世界からの観光客を迎える為に、迎える心を磨かねばならない、磨くべきだと感じたのは私だけでしょうか?

 イタリアの旅は今回のソレント、アマルフィーと終え、ナポリで泊まって明日はローマ、フィウミチーノ空港からドバイです。

ナポリからローマの空港までにもいろいろトラブルがありましたが、それは旅慣れた私達の感性で解決して、一路アラブ首長国連邦ドバイ、アブダビへの旅です。

 いよいよ我々の旅も終わりに近づいてきまして次回が最終章です。お楽しみに

調 亮

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