サンサンコーナー
私のドバイ。南イタリア旅行記part4
ローマ旅行記3
ローマは1日の滞在で翌朝はナポリへ。ポンペイの日帰り観光です。
ポンペイは歴史の冷凍庫と言われていまして、まさに2000年前のローマ人の生活がそのままに残されている貴重な遺跡です。
本当にポンペイの街は都市計画がきっちりと成されていて、車道と歩道が区別され、石畳で舗装されていました。敷石には馬車の轍の跡がくっきりと残り、当時を偲ばせます。2000年前の人々が行き来した様子が目に浮かぶようです。
建物は、今は外壁だけが残っています。屋根は木造等であった為に残ってはいないのですが街並みは今の商店街のように軒を連ねていました。そこにはパン屋さん、美容院?、
バーとかが有り、2000年前の人々も今も殆ど変わりがないなと思いました。
ポンペイはフランス王が発掘をして、金貨のような金目のものは全てフランスへ持って行ったようです。そこには人々の生活用具、そこに埋もれた人々、そして鎖に繋がれた一匹の犬が石膏として展示されていました。なぜ石膏かと言いますと、発掘の時に鉄棒で突っつきガサリと入り込んだ所に石膏を流し込み、型を取って火山灰を取り除いたからなのです。
だから犬型、人型はしていますが骨や身は燃えてしまって無いわけです。人の型はいっぱいあるのですが犬一匹というのは・・・。その犬は鎖に繋がれていたので逃げられなかったのです。
そしてその住居跡にはローマ人の好きな風呂屋さんがあり、そこが人々の社交場でもあったようです。その上トイレはあの当時にして水洗です。何人かが隣同士で話ながらしているという様子が目に見えるようでとても面白かったです。
現在のヴェスヴィオ火山はポンペイから8㎞離れた所にあるようで、ポンペイからよく見えます。高さは現在1600mぐらいですが、当時は富士山と同じくらいの3800mぐらいあったようなのです。その姿が遺跡の壁画に残されています。それが火山の爆発によって2200mも吹き飛ばされたのですから、さしものポンペイもあっという間に埋まってしまったのも、無理からぬ事だと実感しました。
しかし逃げ場所、手段を持っている貴族と言われた人たちの多く、また一般市民の方でもかなりの人は逃げられたようです。あまり危機意識が無く、何とかなるだろうと思っていた人々が埋まってしまったようです。古代にも現代と同じ様相が垣間見られて興味が湧きます。
街全体を見ていますと、居酒屋があり、そこでワインを飲んで会話を交わす。朝パン屋さんに行ってパンを買う。まさに歴史の冷凍庫とはよく言ったものだなと思います。
発掘されているのは7割程度です。あとの3割は私有地にかかり、国が高い値で買い上げてくれるのを待っているようで、どこかの国と同じだなと思いました。このポンペイの街は後程行く現代の街ドバイとの比較において後で述べたいと思い、次号に譲ります。
調 亮
2014.7.10 | 22:51