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サンサンコーナー

私のイタリア・ドバイ旅行記part7

ドバイ旅行記

 さて、ローマのフィウミチーノ空港からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ空港へ向かいます。ドバイは有名ですがUAEの首都ではなく、アブダビが首都です。

 UAEの人口は約1200万人。そのうち800万人が現地の人で残りの400万人ぐらいが移民です。 現地の800万人すべてが国家公務員で、住宅は支給され給料は安定しているので、UAEの人たちは全てが温和な顔つきで、とても砂漠の民とは思えません。

 何故こうなったのかと言いますと、やはり石油のおかげです。何十年か前に油田が発見されたのですが、時の国王はこれを家族で独り占めにしようと計りました。しかし王の弟がそれではいけないと、革命(無血革命らしいですが)を起こして王になり、その石油の利益を国民全員に配分する政策をとったのです。それが800万人全員が公務員という、異常な優遇政策となったのです。

 今は石油が豊富にありますが、これは有限なもので、いつかは枯渇してしまいます。為政者はこれをわかっていますから、世界一大好き人と言われる程に設備投資をしています。それは「世界一」を見物してもらおうという、将来の観光立国を目指していると思います。

 まず、ドバイ空港の大きさ広さ、そして10畳以上もあるエレベーター、空港からすぐそばの建築群、いずれも我々日本人から見たら馬鹿げていると思えるほどです。広くて大きい道路には、イタリアの小っちゃな車とは違って、デッカイ豪華な車が時速160キロで走っています。それにパトカーがフェラーリとくればもう何をか言わんやです。何もかもがバカみたいにデカくて新しいのです。

 さあタクシーに乗ってダウンタウンへ。

我々のホテルへひとまず寄ります。それから近所の散策。この辺りは人も少なく、でも面白い建物がいっぱいです。

 いよいよ夕食です。夕食となって初めてここはイスラム国家だという事を思い知りました。今回は全然アルコールの気もない食事です。「何とかビールを」とあがく我々の仲間も全然ダメです。 今日はひとまず睡眠。明日は世界一高いタワービル、ブルジュ・ハリファに登ります。

 翌朝、早起きをしてドバイのダウンタウンへ砂漠の中をまっしぐらに走ります。ラクダが歩いています。車の車輪のようなまるいビルが見えます。何という無駄、無効率、殆ど全面ガラス張り、あれで耐震構造?風が吹いたら走り出すのではと心配になります。そうこうするうち、向こうにビル群が見えてきました。ねじれたようなデザインのビル、真ん中が抜けているようなビル、全面鏡張りで反射するビルと、あるわあるわ、よくこれだけ効率の悪い、無駄の塊のような建物を造ったものだと感心しきりです。

 ようやくタワービルに到着。トムクルーズのミッションインポッシブルの映画にも出てきた世界一高いビルです。ここで世界一高いフィーを払って長い長い順番を待って、世界一速いエレベーターに乗って130階だったか(忘れてしまったが)の展望台に昇ってドバイを見下ろすのです。そこでは中国語、韓国語、我々の日本語その他の言語も入り混じった中で砂漠の中の都市開発を俯瞰するのです。 新しく造るという事は、資金さえあれば何と簡単な事だ、という事を証明しています。でも、これもいつかは古くなっていくのだと思うと、継続とはすごいことなんだと思います。

 今回はこの展望台の上で一休みして、次回へと回したいと思います。

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