サンサンコーナー
最近の気候変化
私の子どもの頃の太陽は、お日様ぽっかぽかと言って非常に気持ちの良いものでした。夏休みになると、真っ黒になるまで外で遊んで、ランニングシャツのあとがくっきりと残るぐらい日焼けし、皮がむけたものです。海水浴は2回ぐらい行けば風邪をひかないと言われ、必ず家族で自転車に乗って安宅の海岸や加賀舞子海岸へ行きました。特に加賀舞子海岸では、水深2メートルぐらいの所にハマグリがいて、水中眼鏡で透き通った水越しに見え、よく採りました。そして海岸の木片を集めて焚火をし、採ったばかりのハマグリを焼いて、パカッと口を開けたところに醤油をかけて食べました。砂を噛んでジャリっと口の中に音がしても美味しかったことは、今でも食感として残っています。昔の海岸線は遠浅で、かなり沖まで歩いていけたのですが、今は陸から急に深くなり、ハマグリも全くいません。ユンボでハマグリを採り尽くしてしまったことが原因ということでしたが、今はどこもかしこもいなくなったようです。
それは気候変動、環境汚染の影響が大きいようです。まず私たちの子どもの頃より日差しが強くなっています。最近の太陽光線は紫外線が強く、ジリジリと肌が焼けるようです。その上、雲が一切なく快晴の日が多いです。昔は夏の空に入道雲が大きくもくもくと出ていたのに、今は小さくなったように思います。また、夏の夕方には夕立があり、ハスの葉を傘にして家に帰ったものですが、今はなくなりました。ここ数年の気候は、雨が降り始めると異常な土砂降りとなることが多いように思います。日本だけではなく、世界的に見ても、雨が降ると土砂降りとなり、洪水が発生するというパターンが日常化しています。梯川は拡幅改修されましたが、梯川の水位が以前よりも上がっているように感じます。その為、短時間の降雨で洪水、水害にたやすく結びつきます。私が住んでいる町は、床上浸水が1回、床下浸水が5回程あり、雨が続くと八丁川があふれるパターンでした。令和4年8月の洪水は、梯川が氾濫するということで、支流のポンプアップのポンプを全て止めてしまった為、被害が甚大なものとなりました。河川の改修は立前では100年から200年に1回の降雨に備えるということだったのですが、今の様子では100年に1回どころか毎年心配しなければならなくなっているようです。
また、降雪量が実に少なくなっています。私たちの子どもの頃は、冬は長靴を履き、50cmの積雪は当たり前でした。「38豪雪」の時は、平野部で2メートルから3メートルもの積雪があり、平屋の家などは屋根から積もった雪を放り上げていました。平年は雪下ろしをしていますが、私は雪下ろしの名人で、いつも近所の家を手伝っていました。この38豪雪の翌年に我が町は床上浸水しました。山に残っていた雪が、梅雨の長雨で一気に梯川に流れ込み、洪水となりました。大雪の翌年の夏は洪水が起こる可能性があると予測ができたのです。しかし今の降雨量は予測が難しくなっています。
私は程良い、あり余る必要がない、調度良いが一番だとかねてから言っています。そういう意味で、昔の気候は調度良かったのですが、今はそうではなくなってきています。どうしてなのでしょう。
その調度良い状況はどうして変わってきたのでしょう。これからその原因を探っていきたいと思います。
ラブ小松
不動産遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)
2024.7.4 | 09:38