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小成功は大失敗のもとPartⅡ

 前回小成功は大失敗のもと!という事を書きました。実例は解り易かったでしょうか?

 しかし実例はこの世の中に掃いて捨てる程あり、私達の身近にも数多く散見できると思います。卑近な例をあげれば、会社の倒産があります。チョッと調子が良いと車がクラウン・レクサスになり、挙句のはてにベンツというパターンがとても多かったように思います。その上生活が派手になり、贅沢になり、何でも自分中心に考え、傲岸無礼になり、人が段々遠ざかってしまい、気づいた時は友達が身近に誰もいないという状況になってしまう。もうこれは末期的状況です。チョッとした世の中の変化に対応できなく、売上の減少、不良債権の発生、人材の不足、そして資金不足となり、倒産というパターンがいかに多いか、私達が常に目にし、耳にしている事ではないかと思います。

 これはどうしてだろうと考えてみますと、小さな成功というのは何か毒を含んでいるのではないでしょうか。まず、ひとりの人間の一生は長くて100年。こう考えた時に、小さな成功というものを積み上げ続けなければならないという事です。現在、日本の株式会社の平均寿命は50年に満たないと言われています。それは理由はどうあれ、小成功を積み重ねていく事がいかに大変であるかと言う証明なのではないかと思います。その小さな成功は、毎日毎日継続した努力の結果成し得ることだと思うからです。その時に普通の人は、皆「油断」という毒を飲むのかもしれません。それが贅沢という病になり、生活や経営を乱し、一つの緊張感を取り去り油断となり、あらゆる努力を怠り、明日への投資を怠り、情報の収集を怠り、時代から取り残されてしまうのかもしれません。

 という事は、小さな成功というのはもうこれで良いという終着点、到達点が無く、永遠に続くものなのだからではないかと思います。

そしてその後にくる大失敗は、その人の命取りになってしまう程ダメージが大きいのかもしれません。

 人生「終り良ければ全て良し」という言葉もありますが、「失敗をしないことが、特に命取りになる程の大きな失敗をしないように生きる人」こそが人生を生き抜く上での達人と言えるのかもしれません。自分の人生もいよいよ黄昏時、常に奢らず謙虚に、常にアカデミックに、人に迷惑をかけずに将来を読み、生きていければ大変幸せな事だと思います。

 お互い努力して、楽しく生きましょう。

                  調 亮

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