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不動産のお話 NO.4

 最近嬉しいことがありました。小松大和跡地にビルが完成し、小松大学が開校しホテルがオープンしました。そしてなにより1階にBOOKカフェ「プロント」がオープンしたことです。

 このプロントは図書館とレストラン喫茶が併設され、今までの小松になかったようなコンセプトで作られている為、なんとなく都会的な又よく言えば自由な空間ができ、コーヒー1杯がレギュラーで240円と割安で、若い店員が気持ちのいい笑顔とキビキビした態度で接客してくれます。聞けばプロントは全国チェーンの店舗らしく、垢抜けた都会風な雰囲気を我々に提供してくれます。

 他人の眼なんか一切気にしないで一人でコーヒーを飲みながらユッタリと読書する、大通りを通る人をボンヤリ眺める、喫茶店内は意外と私の知り合いの小松人が少なく、小松大学関係者、教授、職員、大学入学予定者等の県外から来たように思われる若者達がコーヒーを飲みながら、またパスタを食べながら、パソコンをしている姿は今までの小松になかった雰囲気を醸し出しています。

 私もここが大好きでコーヒーを飲みに行き、読書をしてユッタリとした時間を過ごしています。

 あの空間は大ヒット、その上公立大学が開校された為に若者が小松に定住するという人口増に繋がりました。意外と県外からの学生も多く、市内のアパートはあっという間に一杯になり喜ばしい限りです。これは和田市政大当たりだと思います。

 しかしこの事業は一時的なものではダメです。大変な努力が必要と思いますが、永続させなければなりません。住んで楽しい小松、学んで楽しい小松、定住したくなるような町小松づくりこそがこれから必要です。

 大学経営は少子化の影響で非常に難しくなってきています。子供たちの大都会志向に対抗していくことは並大抵の努力では経営していけないと思われます。今これで終わったのではなく、「これからの小松町づくりが始まったとみるべきです。我々小松人は官民を挙げて県外の人々を小松に呼び寄せる町づくりこそが今求められていると思います。

 今大学によって一点の風穴が開けられました。この風穴を大きく広げていく町づくり、その為の組織づくり、都市計画等の法的整備こそが喫緊の課題であると思います。

 今の小松の都市計画は県外から移住してくるのに優しいとは決して思えません。みんな市民は人口を増やさねばと思っています。しかし、仕事場を作ること、住む場所を提供することに対して、実に難しく、思いとは逆に人が入れない、来ないようにしているとしか考えられない施策がなされているように感じられるのは私だけなのでしょうか?

 古い矛盾のある都市計画を破棄して、もっともっと新しい都市計画を策定することが必要になってきていると思います。

 今、駅前に大学をつくるという単独の施策等ではなく、全体を見据え、大きな広がりへと進めていくには全体を眺める都市計画こそが今求められているのだと思います。規制の緩和こそが今必要だと思います。

 プロントは本当によかった!!

不動産 遊民            

都市 研究家 調 亮

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