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ネーミングの重要さ

 古来より、名は体を表わす、とか名前負けをする、とかよく耳にします。我々はネーミングに対して、意識するしないにかかわらず、常に大きな影響を受けてきたように思います。

 このネーミングに対して、私は最近特にすごいなと感じた事があります。それは、イラク北部というか中東において発生した「過激派組織IS」「ISIL(アイシル)」です。この「IS」は当初「イスラム国」と言っておりました。マスコミで毎日毎日「イスラム国」の動向がニュースにぼんぼん流れていました。このマスコミの宣伝?によって、ヨーロッパでもアメリカでもアジアでも、「イスラム国」に憧れて参加しようとする人が続出しました。

 私はこの「イスラム国」という名称は、その目的がテロ国家であるならば、なんと素晴らしい名称を付けたものだと感心したものです。

何故なら、このネーミングによりイスラム教とキリスト教のように大きな宗教対決の構図が「イスラム国」の意志・意図にかかわらず出来上がるからです。

 イスラム教の中にも、「イスラム国」に同調していない宗派がいっぱいいる訳ですが、これらの各宗派は十把一絡げにして「イスラム国」に同調しているようなイメージを作り上げていき、大きなスケールで年月が経てばたつほどその図式が鮮明になっていき、一般のそれまで無関心だった人達までも巻き込んでしまいそうで、私はなんて素晴らしいネーミング、戦略であろうと感心したものです。一般の日本のマスコミも、イスラム国イスラム国と煽り立てればたてるほど、「イスラム国」がすばらしく感じられてきたのは私だけではないでしょう。

 日本のマスコミもその図式にハッと気づき、そのネーミングは「過激派組織IS」と変わりました。マスコミが「IS」を連発しても「イスラム国」ほどのインパクトを感じられなくなってきたのは私だけでしょうか?

やはり、ネーミングこそが私達には大切であり、ネーミングは全精力を注いですべきだと思います。

 以前、自分の子供に悪魔と名付けたバカな親がいたと聞いていますが、言語道断だったと思います。我々の活動も一過性のものではなく、息の長い活動をするためにも良いネーミングを!!と思います

 「明日の小松をデザインする会」「アスデの会」もとても良いネーミングだと思いますが後の活動は・・・・?

調亮

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