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サスティナブルな社会を目指して

何十年ぶりかで民法が改正されるようです。民法は社会生活の規範を示す法律で、私たちが社会生活を送るうえでとても大切な法律です。

私たちの今の教育は個性を大切にする教育で、少し勘違いして我が儘勝手にするのが個性的と思っている風潮があります。その風潮を打ち消し、社会に協力・協調をしていこう、みんなが同じルールを守って社会を整然と運営していこうという私たちの生活に密着した法律です。

しかし、この法律ができて数十年経過し、社会が大きく変化してきているのに、法律がそのままで実態に合わなくなってきているのは当然のことだと思います。今我々の社会は凄まじい少子高齢化社会を迎えています。そして日本の人口がどんどん減少していき、我々不動産の世界だけを見ても、空き家が猛烈な勢いで増え続けています。

全国で800万戸以上の空き家ができ、その管理が行き届かなくてほったらかしになり、付近住民に多大な迷惑がかかってきています。

このことは増え続けても減少することは無いと思われます。土地は腐らないのですが、家屋が老朽化し、ひどいものは鳥の巣、猫の巣になり、子供たちが喫煙をしたり、集まり、いろいろな非行の場となったりしています。

管理者がいないということは雨、風の被害に遭ってもほったらかしということなのです。

その上、登記上の名義はあるのですが、本人が死亡後、一切相続がなされておらず、それが何代も続いていますと利害関係者が何十人、何百人となり、実質相続をすることすら難しく、取り壊すことも、さわることさえできない空き家、空き地がどんどん増え続けているのです。

今自治体も固定資産税も取れず、ほったらかして民間の当事者能力に任すしかない、要するにほったらかしにするしか無いような譲許なのです。

私達も不動産の運営上とても困っているのですがどうしようもないという状況なのです。このことを見ても、今社会が行き詰っているにもかかわらず、法律的にどうしようもないという事なので、私達はサスティナブル社会の構築を目指すには社会システムをサスティナブルにしていく必要があると思われます。

それが民法に反映されてしかるべきなのです

今憲法はどのように改正されるのでしょう。いや、改悪になる可能性すらあるのです。

今TVのニュースで選挙のウグイス嬢の日当を3万支払ったことが国会で問題となっています。それは間違っていたらごめんなさいと言えば済むような金額だと思うのですが、その何十倍、いや何百倍もかかる国会で討議しているのです。この問題は二つ問題を含んでいると思います。

まず、そんな金額を決める程細かに法律を制定すべきなのか。法律は制定されると違反者を罰しなければならなくなるのです。

法律は少ない程良く、その運営は自由競争にまかすべき分野であるという事なのです。優れたウグイス嬢を雇うにはやはり少々高めになるのは当たり前で、それを細かに法律で決めるというのはどうかと思うし、よしんば違反しているのであれば、その罰則規定もあることだろうと思われるし、それに則って粛々とやれば良いことだと思います。それを国会で、またトップ記事でやるなんて、とてもサスティナブル社会を目指す我々がすることではないと思うのですが・・・。

 不動産遊民

都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)

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