サンサンコーナー
サスティナブルな社会を目指してⅧ
コロナウィルスが世界で猛威を奮っています。急激な勢いで広がっています。アメリカニューヨークは大丈夫だといっていたのが、中国とイタリアを上回り、一番の被患国となっています。今やマンハッタンは人影も無いあり様です。そしてこの勢いは止まる所を知りません。
今、私達の日本社会も自粛、自粛で会合が全てキャンセルされ、飲食店が悲鳴をあげています。その上マスクを筆頭に建設資材、あらゆる資材が不足して、経済活動が滞っているのが今の状況です。マスク一つとっても、あんな簡単というか単純なものが、中国から入らないので、マスクが市場から消えてしまっています。建設資材の便器が入らないために、建物が完成できないという状況も出ています。
これはどうした事でしょう。中国が世界の工場と言われて久しいのですが、人件費が安いという理由で世界中の国々が、中国で物造りをしてきた結果が今のような状況を招いているのです。このリスク管理はどうなっているのでしょうか?
工場が一極に集中して、その工場が事故にあった為に世界の経済に大打撃を与えているのです。
このウィルス問題がなかったら、これ程日本が中国に依存しているとは誰もが気付かなかったでしょう。日本の経済基盤のもろさが露呈されたのです。
私は、このウィルスの危機を神の啓示とし、もう一度基本から日本という国を見直す機会と捉えることが大切ではないかと思うのです。そうです。見直すチャンスなのです。中国が風邪をひいたらマスクも作れなくなるような脆弱な国ではなく、自分の国で何とかなるような国、人件費が安いからと安易な理由でシフトするのではなく、高くてもやっていける技術、購買力、販売力を身に付けるべきではないでしょうか。良い物を適正価格で、使い捨てではなく、使い回して、すり切れる迄使う、耐久性のある物を使っていくという哲学が必要ではないでしょうか?
今ウィルスが猛威を奮っている状況は中世において被患した黒死病(ペスト)に匹敵するものだと思われます。当時、ペストはヨーロッパで何百万人という死者を出し、地域の人口が激減し、極端な話が全滅した村があったと伝えられています。今のウィルスは、それに匹敵する恐さです。もし空気感染するとすれば脅威です。特に現代社会は密閉空間が多く、感染しやすくなっています。ビルの中、飛行機の中、船の中、ライブハウス等々です。私達はこの危機を甘く見てはいけません。交通網が発達した今、世界中と交流しウィルスを撒き散らしているのです。これをどう止めるか、マスクと手洗いとうがいは基本です。しかし、それだけでよいのでしょうか。早急にワクチンの開発が待たれるところです。我が儘な行動を慎み、本来の生活を取り戻すチャンスを神がお与えになったのかもしれません。ウィルスに負けない体を作りましょう。
私達は経済活動の停止を余儀なくされています。皮肉なことにその影響で空気がきれいになり、水は澄み、温暖化から少しストップしているかもしれません。これもサスティナブル社会を目指す我々にとっての一つの警告なのかもしれません。
令和2年3月27日記述
不動産遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)
2020.4.1 | 15:02