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サスティナブルな社会を目指してⅡ

 私達人間はサスティナブル(持続可能)な生物なのでしょうか。日本人の平均寿命は80歳をはるかに超えて、世界の最長寿国となっています。今私達は永遠に生き続けるがごとき勢いで、死というものに対して一切気にしてないようです。いつまでも生き続けられるかのように生活し、死を前提に人生設計をされている方はいないと思えるぐらい皆安穏と生活しています。

 最近の70代の人のサプリメントの摂取量は世界一だそうです。いつまで生きようとしているのでしょう。

 今や日本は超少子高齢化社会に突入しており、2042年に高齢者が最高に達し、それから段々と人口減は始まり、50年後くらいには、日本の市町村の約半分が消滅するのではといわれています。という事は日本沈没ならぬ、日本消滅ではないかと危惧されます。

 つまり今緻密に張り巡らされている組織、法律等の社会システムが完全に機能しなくなるという事なのです。今は土地の所有権がほぼ日本人に登記されていますが、人がいなくなり市町村が消滅すれば、その地に外国の人が勝手に移住して来て、勝手に住み、勝手に使い出したらどうなるのだろう。全然戦争によって国を取る必要が無く、勝手気ままに日本人の誰もいなくなった土地に自分の家を建て居住するという状況が現出するかもしれません。

 そう考えると、日本の社会はサスティナブルな社会と言えるのでしょうか。せっせと財産を築いても、預金をたくさんしても、50年後に何の価値もなくなるのであれば無駄な努力であったのでしょうか?

 やはりこれは、政治の問題だと思います。

小松市のような人口11万人ぐらいの市はもろに影響を受けます。こんな時何の手も打たず傍観していていいのでしょうか?

 市街化区域と市街化調整区域等と制限を加えている価値があるのでしょうか?効果があるのでしょうか? 

 まず、政治に求められているのは地域の活性化、働き場所の提供、人口の増加・・・

 いかに人々が住み良い、住みやすい地域を作り上げていくかを、官民一致協力して築き上げていく必要が求められていると思います。

 小松市がサスティナブルな社会を目指すには魅力的な人々が魅力的な町を、いかに造るかにかかっていると思います。

 今からでも遅くない、すぐ取り掛かりましょう。

 でも何から取り掛かったらいいのか、具体的な案がなければ、サスティナブル委員会でも立ち上げて、一人ではなく皆で一生懸命考えて行動しなければいけないと思います。

 頑張りましょう!

不動産遊民

都市研究家 調 亮

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