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グランドデザインを描けない日本人partⅣ

 自民党が政権与党を奪回し安部さんが首相となりました。アベノミクスと呼ばれる現象がおき、為替は1ドル100円を超え、株はダウ15,000円を超え、世の中一見景気が良くなっているような気がします。金融投資は儲かり、人々はあぶく銭を享受しているようにテレビでは報道されています。円安により、海外の輸出企業は軒並み好調なようです。しかし輸入業者はヒィーヒィー言って、100円均一のお店が大変だとか、ガソリンは値上げしないとやっていけないとか、小麦も値上がりだとか、円高の時より円安の今の方が我々庶民にとっては影響が大きそうです。

 しかし今、私たちは景気が良くなったという実感は全くありません。特に地方に住む我々にとってそうではないかと思います。

 それは何故かというと、ムードばかりが先行していて、実際の景気回復の対策は、従来の公共事業に投資する予算を拡大しただけで、後は殆ど手つかずの状態だからなのです。

 少子化対策、高齢化対策、年金医療問題、地域過疎化問題、国債問題、税金問題、東北の復興問題等々数え上げればきりがない程問題を抱えているにも関わらず、何ら打つ手が無い、アイディアが無いという状況です。このままでは将来の子孫の財産を食いつぶし、挙句の果てには借金を子供たちに担がせようとしています。国民はこの景気は本物だろうか、いつ迄もつのだろうかと不安を持ち続けているので、ちょっとした情報にも大きく揺れ動くという際どいところに今いるのだと思います。

 今私たち日本人は、世界でも有数に恵まれた国に住んでいると思います。経済的にも十分力を持っています。この余力のある時に、グランドデザインをしっかり描き、将来の不安の解消をこそ目指すべきギリギリの時期に遭遇していると言っても過言ではないと思います。それには経済の活性化以外に日本がとるべき道はないと思います。税を重くするというのは、経済の活性化に全く逆行するものであり、安易な道の選択ではないかと思います。しかし、今の政治は歳入を増やすには増税の道しかないと言う。これではあまりに政治の貧困ではないか、アイディアを持った政治家はいないんかい?将来を見据えた手を打てる政治家はいないんかい?行革をして経費削減ができる政治家はいないんかい?投資育成して世界に羽ばたける人材を育てる政治家はいないんかい?こんなグランドデザインを描ける政治家はいないんかい!・・・?

 今が日本のギリギリのチャンスですよ!!

調 亮

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